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高いものほど高付加価値?(知覚品質と価格の関係)

 先日、シャワーヘッドを購入するにあたり、複数の製品を比較検討しました。シャワーヘッドには数千円のものから、3~4万円のものまで、価格帯の異なるさまざまな製品が存在します。同居人が、3万円くらいの価格帯の製品の宣伝にうまく乗せられて、そのシャワーヘッドを買いたがっていました。私は、おそらくマーケティングの力で原価の低いものを高く売っているな、と感じたので、購入を思いとどまらせました。同居人曰く、「ビューティー機能」「節水機能」などが得られるので、絶対お得だというのです。私は、おそらく半分以下の価格で同程度の品物が手に入るであろうと思いました。

 

 いつもはこのブログで、いかに高く売るかということを説いているのですが、消費者目線では、いかに高品質のものを安く買うかということが重要だと思ったのです。目立つ製品の裏にはマーケティングの力が働いている、ということを意識するのが賢明と思ったのです。

 

 ところが、特に女性かもしれませんが、「ビューティー機能がついていて、お肌が美しくなる」などの宣伝文句を信じて購入した場合、本当に効いていると信じ切ることによって得られる感覚(美しくなった、きれいでいられる等)がついてくるようなのです。感覚だけでなく、その感覚によって表情も変わるかもしれません。つまり、高くても価格相応か、価格よりも高い価値を感じさせることが可能ということです。

 

 消費者としても、同じようなものでもマーケティングによって高い価値を感じたのなら、高い値段で買うことにはそれなりの価値があるのだ、ということがわかりました。

 

 マーケティングの力、恐るべしです。