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ビジネスにおいて避けるべき「1」

 あなたのビジネスは「1つの」「1人の」等、「1」がつくフレーズで表現されませんか。

 

 もしそうであれば、あなたのビジネスは重大なリスクを抱えている可能性があります。

 

 ダン・ケネディは、ビジネスで最も避けるべき最悪の数字は「1」だと述べています。

 

 1つの取引先、ひとつのメディア、ひとつのマーケティング・アプローチ、ひとつの商品、などです。

 

 これらは皆、今はあなたのビジネスに利益をもたらしているかもしれませんが、何かあって状況が変われば、極端な場合は売上がゼロになる可能性があります。

 

 マーケティング・アプローチを例に取ってみます。SEOだけで売上を上げているサイトがあるとします。グーグルのアルゴリズム変更によって、ランクが下落したら、売上が激減してしまいます。このケースでは幸いリスティング広告という選択肢が残されていますが、導入までには時間がかかり、売上減少に苦しむことでしょう。

 

 顧客が1社しかないというケースもあります。大手企業の下請け専業メーカーなどですね。この場合は、大手企業と運命を共にしているわけです。それが嫌ならば、2社目を開拓する必要があります。

 

 商品が1つの場合はどうでしょう。商品にはライフサイクルというものがあります。現行の商品が衰退期にさしかかる前に、次の商品を開発して発売しなければ、ビジネスが途切れてしまいます。

 

 他に、特定の従業員1人に重要業務を任せている場合が問題です。ダン・ケネディは、「ゼロ人か2人だ」と言っています。キーマンに突然辞められて混乱に陥るよりは、2人分の給料を払っていたほうがよいと言っています。

 

 シェア「No.1」や人気「No.1」を目指すためには、「1」を避けることが必要ですね。