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競合比較表と正直者

 みなさん、セールスレターや事業計画書、ホームページなどに、自社の製品やサービスを競合他社と比較した表を掲載することがあると思います。これらの表は、あなたのビジネスを競合と比較した際にどのような点が優れているか、差別化のポイントや優位性はどこにあるかなどを示すのに役立ちます。

 

 多くの場合、○×△や実際のスペック、定性評価などで比較すると思います。自社に〇が多くつく場合がほとんどと思います。(そうでなければ比較表を作成しても製品・サービスをアピールすることができません。)

 

 ここで気を付けたいのは、自社の製品・サービスをアピールしたいがために、実態よりも大幅に優良にみせかけて、〇の数を多くしてしまわないようにすることです。全ての項目が〇(◎の場合もある)になった表を掲載してしまうレターやホームページも見られます。

 

 でも、実はこれは自社に不利に働くかも知れません。競合が存在しているビジネスカテゴリーでは、自社がすべての項目で他社よりも優位に立っていることは稀です。多くの項目では勝っていても、いくつかの項目では同等か、それ以下ということはよくあることです。

 

 正直な企業は、そのような他社よりも劣っている項目については、△や×を表示します。そうすることで、正直・誠実であるという印象が与えられ、その企業への信頼が向上します。

 

 結果として、製品・サービスの成約率の向上に結び付くのです。

 

 競合との比較は、正直に、です。