
あなたのビジネスでは何らかの商品やサービスを販売し、対価としてお金をもらっていると思います。売り手から見ると、商品やサービスと引き換えにお金を受け取る、買い手から見ると、お金と引き換えに商品やサービスを受け取るということです。
売り手のほうは、ビジネスですから、買ってもらえば「ありがとうございます」といいます。これは商売としてはごく自然なことです。
それでは、買い手のほうはどうでしょうか。商品やサービスを買った後で「ありがとうございました」という顧客はどれだけいるでしょう。一定割合存在することは確かでしょうが、それでも少数派でしょう。
私はヨーロッパに数年間住んでいたことがありますが、そこでは買い手が「ありがとうございました」と言うのは、普通の光景でした。日本よりは「ありがとう」という買い手は圧倒的に多いと思います。ただ、だからといって買い手も「ありがとう」というべきという道徳論の話ではありません。
マーケティング的には、買い手が「ありがとう」と言いたくなるような商品やサービスの提供を心掛けることが成功の近道となるということです。顧客のために、心を込めて接客したり、サービス提供をする。価格を下げずに付加価値を高めて、顧客満足ひいては感動を与える。
そうすることによって、お客様からも「ありがとう」を引き出す。そうすれば、商品やサービスとお金の交換だけではない、心と 心のふれあい、「ありがとう」の交換が生まれます。
そのようにして、ありがとうを常に交換していれば、あなたのビジネスは順調に拡大していくことでしょう。
では、具体的にどのようにすれば、買い手が「ありがとう」と言いたくなるような商品やサービスを提供できるのでしょうか。いくつかのヒントを挙げてみます。
・顧客のニーズを理解し、それに応える商品やサービスを提供すること。
・商品やサービスの品質を高めること。
・価格を適切に設定すること。
・顧客に親切で丁寧な接客をすること。
・顧客にメリットのあるサービスを提供すること。
・顧客に感謝の気持ちを伝えること。
これらのヒントを参考にして、買い手が「ありがとう」と言いたくなるような商品やサービスを提供してみてください。そうすれば、あなたのビジネスは順調に拡大していくことでしょう。