事業再構築補助金の公募要領には、事業計画書の記載項目について指定があります。そのうち、幾つか注意すべき項目を見ていきたいと思います。
①SWOT分析
1:補助事業の具体的取組内容にて、強み、弱み、機会・脅威を記載するように求められております。すなわち、SWOT分析です。SWOT分析は事業の戦略を立案する上では欠かせないツールです。
強み、弱みの内部環境と、機械、脅威の外部環境を組み合わせて分析するのがクロスSWOT分析です。機会に乗じて強みを発揮する戦略が最も成功に近いと言われております。
事業再構築補助金で申請する新事業は、大概、何らかの機会と、自社の強みを用いて行うものであると思います。強みにも機会にも全く関係ない事業は失敗のリスクが大きいと思います。
②差別化
事業再構築指針で求められている新規性は、それほど厳しいものではありません。ですが、既存製品や他者との差別化は求められております。新規性までは求められなくとも、ある程度の特長のある製品・サービスを考える必要があります。
③市場規模
市場規模はデータがある事業もあれば、ない事業もあります。全くの新しい事業ですと、市場分析データが存在しませんので、推測することになります。フェルミ推定の手法が用いられます。
④課題やリスクとその解決方法
課題とは、問題をクリアするためのアクションのことです。事業の問題を解決するために既に解決方法を考えていて、課題として設定していますよ、ということを示す必要があります。
リスクとは危険などの起こる可能性のことです。事業失敗につながる可能性をリストアップして、事前にその芽を摘んでおく必要があります。
⑤収益性
新事業の成果としての製品・サービスについて、既存事業と切りはなして、単独で損益を計算してみる必要はあるでしょう。そもそもその計算無くしては、新事業を行う意義を確認できません。
当所で事業計画書のご支援をする際には以下のようなアドバイスを差し上げています。
①補助事業のタイトル
一目で事業の概要が理解できる、もしくはある程度想像がつくように、タイトルを付けることをお勧めしています。逆に言えば、明快なタイトルを付けることが出来れば、事業計画の内容も整理されているといえます。
②サマリー
事業計画書にはサマリーを付けることをお勧めしています。読む側としては、まずタイトルを読んで、どの分野の何の事業計画かを理解します。そして、サマリーを読んで骨子を理解します。サマリーを作ることは審査員の理解を助けるために有効ですし、なによりも自分が何をしたいかが明確になります。
③売上の積上げ
新事業の売上の根拠を記載することは最低限必要です。客単価×人数などで計算することが多いです。客単価はある程度の想定が可能ですが、人数はといういと、新規に集客する訳ですから、人数の根拠を示さなければ計画自体の信ぴょう性を欠いてしまうことになります。その場合、一歩掘り下げてその人数を集めるためにどのような営業戦略が必要なのかまで想定することが必要です。営業手段や媒体ごとにブレークダウンしてそれぞれ何人集めるのかまで計算し、積み上げることをお勧めしています。
④チーム
補助事業を行うにあたり、大勢の関係者の協力が必要になります。それらの人々を「○○新規事業のプロジェクトチーム」として組成し、事業計画書に表現することをお勧めしています。
当事業所では、事業再構築補助金の申請サポートを承ります。当所は神奈川県ですが、神奈川県のお客様のみならず、リモート面談が可能であれば全国対応いたします。これまでのところ採択率は約70%です。
サポートの概要は以下の通りです。
*事業者様と支援者(当事業所)で4回前後の打合せを行い、申請書を完成させていきます。
*ZOOMでの完全リモートでのご支援も可能です。
*費用は定額90万円(税込)です。
タイミング | お支払い金額 |
申請時 | 0円 |
採択後 | 30万円 |
交付決定後 | 30万円 |
補助金受領後 | 30万円 |
*公募申請サポート及び採択後の交付申請サポートを含みます。
*交付決定後の事業実施に関するアドバイス、事業終了後の実績報告サポートも含みます。
*補助事業の資金(補助金のつなぎ資金を含む)をご準備可能な企業様限定です。
*それぞれのタイミングでご請求後1カ月以内にお支払いをお願いいたします。
*オプションとして、補助金受領後の継続的経営コンサルティングをお勧めします。(10万円/月~お見積りします。)